気になる臭い
ギャッベは100%天然のウール(羊毛)を使用しているため、季節や室内の状況によっては独特の臭いがすることがあります。
今回はそんなギャッベの臭いについて、原因や対策方法についてご紹介します。
臭いの正体
イラン南西部のザクロス山脈 標高2000~3000mもの山岳地帯を遊牧し、一日の温度差が30度以上にもなる厳しい環境の中に羊たちは暮らします。そんな中、羊たちは調湿作用という機能を発達させ過酷な環境に適応してきました。
調湿作用とは、周囲の環境(湿度)に合わせて物体が湿気を吸収したり吐き出したりする作用のことです。
湿気の多い季節は空気中の水分を吸い込み、カラっと晴れた日には水分を吐き出す、この吐き出す時に臭いも一緒に出ます。
これが 「ん!?臭い?」と感じる原因です。
GABBEHのニオイ対策
ここでは誰でも簡単に今すぐできるギャッベの臭い対策を2つご紹介します。
1.換気をよくする
調湿作用による水分の吸収は室内の湿度が高いことで起きるので、意識的に室内を乾燥させることてある程度これを抑制できます。
梅雨時で窓を開けるのが難しい場合はエアコンのドライモードや扇風機で空気を循環させるのが効果的です。
それ以外だと、就寝前に部屋の扉を開けておくだけでもある程度の効果が期待できるのでぜひ一度やってみて下さい。
2.日陰干しする
こちらはギャッベ自体から湿気を取り除く方法です。玄関マットやランナーくらいの持ち運びが簡単なサイズであれば頻繁にも行えるのでおすすめです。
あくまで陰干しなので快晴の日でなくても大丈夫です。(いくらギャッベが頑丈でも紫外線は避けるに越したことはないので推奨は陰干しです。)
とは言え、ギャッベの上に家具があったり大きいサイズの場合は大変な作業!
そんな時は、就寝前やお出かけ前にギャッベを半面めくっておくという方法もあります。
これだけでも絨毯の内部と裏面にこもった湿気をだいぶ発散させられます。
ギャッベの臭いは本物の証
人によっては苦手、ということもあるギャッベの臭い。
しかしこれは裏を返せばそれだけギャッベに使われている羊毛の調湿作用が優れているという証拠でもあります。
化学繊維で織られた良くも悪くも無臭の絨毯とは異なり、ギャッベは天然素材100%!
この臭いこそが、ある意味ギャッベをギャッベたらしめているものだと思えば、今まで気になっていた臭いに対する見方が少し変わるかもしれませんね。